良い点
・WERAの見た目
・ビット保持部ののクイックリリースがアンロック状態で保持できるため、片手で容易にビットが交換できる(WERAのビットドライバーは大体これ)

悪い点
・１倍速のロックした状態でも1/8周以上のガタがあるため、ネジを絞めこむ、緩める際に非常に嫌な感触がある。
　中のギアとギアがかみ合うまでの遊びだと思いますが、使っていて不快なレベルの遊びです。
・本締めできない
　先述の通り、ガタ(ギア同士の遊び)が大きいため、＋2番のネジですら本締めができません。いくらグリップに力を入れてもギアの遊びが緩衝材となって軸先にはいくらも力が加わらない製品です。
3/8アダプターとソケットを取り付けて頭が12mmのボルトで試したところ、製品が壊れる勢いで力いっぱい絞めても5-6Nmしか絞めこめません。ちなみに10Nmの場合は本体がバキッて言いながらであればぎりぎり緩められます。
・ON/OFFが切り替えられない
４倍速、１倍速時問わず、ほんの少しでもトルクがかかると9割の確率で切り替えボタンが押し込めなくなります。ガチャガチャやっていれば直りますが、説明書には14Nmまで対応と書かれていてこのレベルですから正直呆れました。
・４倍速だとなにひとつ回せない
１倍速状態で5Nmまでしか回せないと書きましたが、それの1/4の力でしか回せないってことですからお察しください。

WERA社はオートモーティブ系ではないですし、この工具も刺さる人には刺さるのかもしれませんが、正直こんなものに１万円払うなら電ドラボール三つ買った方が100倍マシです。あっちのほうが力ありますからね。