カタログには載っていない工具の話(ハゼット)Vol.1

普段聞くことができないメーカーのあれこれについて知ることができるブログ第1弾
今回は、HAZET(ハゼット)について、株式会社 シー・エス・シー
HAZET-JAPAN 筒井様よりお話を伺いました。

HAZETの深い歴史・品質の良さ、筒井様の人柄など根掘り葉掘り伺っておりますよ。

今回の対談ゲスト

株式会社 シー・エス・シー
HAZET-JAPAN
筒井泰三 様

バイクレースへの参戦や大手メーカーでのメカニック経験を通じて、常に工具とともに歩んできた筒井さん。メカニックとして現場を経験した後は、Snap-on、Mac Toolsで営業として活躍し、現在は株式会社シー・エス・シーにてHAZETの営業を担当。現場経験と豊富な知識を活かしながら、HAZETの魅力を多くのユーザーへ伝え続けています。
現場を知る営業担当だからこそ語れる、HAZETの魅力や歴史について伺いました。

HAZETのブランドロゴの秘密

通販部)HAZETには長い歴史があるかと思いますが、カタログには載っていないようなブランドについての歴史を伺ってもよろしいでしょうか。

筒井)はい!もちろんですよ。

通販部)ブランドのロゴについても秘密があると伺ったのですが、どのような意味や歴史があるか教えて頂けますか?

筒井)ハゼットのロゴには、創業者のイニシャル「HermannZerver」の頭文字「H(ハー)と「Z(ツェー)を組み合わせたものがロゴの原型となります。

ブランドロゴの両端は、プライヤーの口を開いた時の形になっています。

通販部)知らなかったです!確かにプライヤーの口を開いた時の形状になっていますね。
普段何気なく見ているロゴにも、HAZETらしいこだわりが詰まっているんですね!

長い歴史の中で、HAZETの自信を持てる事とは何ですか?

筒井)やはり品質の良さでしょうか。
ほとんどの工具が、人間工学に基づいて製造されており、強くしなやかな工具になっています。
また、HAZETはメーカー保証を謳っておりません。他のメーカーさんでは永久保証等がついている所もありますが、HAZETはあえてつけていないです。
品質に自信があるからこそできることだと思っています。

通販部)たしかに、通販部では日頃から工具の不具合や修理に関するお問い合わせを受けていますが、HAZETについては、そのようなご相談が比較的少ない印象です。長く使われているお客様も多いので、実際の使用環境でも品質の高さが表れているのかもしれませんね。

筒井)皆さん保証がないことを知っているから、お問合せ頂けていない可能性もありますけど(笑)
また、HAZETは精度の高さだけでなく、鍛造・熱処理技術にも非常に優れており、高い強度と粘りを高い水準で両立していることも大きな特長ですね。
妥協のない品質管理により、一生涯使える信頼性の高い製品を造り出しています。

スパナの内側見たことありますか?

筒井)ちょっと細かい所ではあるのですが、スパナの内側にヘアラインの仕上げをわざとつけてるんですよ。こちらのスパナの内側にも傷のような跡が付いているの分かりますか?

通販部)ほんとだ!内側にラインが複数入っていますね。

筒井)製造の工程の最後にベルトサンダーでギュイーン!と加工するんですが、この加工を施すことで滑りにくくしています。他のメーカーさんではない部分だと思います。

通販部)言われなければ気付かないような細かな加工ですが、こうした一つひとつの工夫が、実際の使いやすさにつながっているんですね。ちなみに、HAZETといえば梨地仕上げも特徴的ですが、こちらにも何か理由やこだわりはあるのでしょうか?

筒井)ご存知の方も多いかと思いますが、梨地は手にオイルとかグリースがついた状態でも滑りにくくなるため、安全面を考慮していますね。
ヨーロッパの工具メーカーではほとんどが梨地を採用していますよ。
他のメーカーさんは分かりませんが、鏡面仕上げだと安っぽく見えてしまうのかもしれません。
ヨーロッパのホームセンターなどで販売されてる、ちょっとお値段安い工具は、ほとんどキラキラしているんですよ。

通販部)一見キラキラしている方がカッコよく見えてしまうのですが、そういった安全面を考慮しているんですね。しかも、ヨーロッパでは梨地仕上げが高品質な工具のイメージというのは意外でした。日本とは工具に対する価値観の違いがあって面白いですね!

メーカーさんから見た、一番好きな工具はありますか?

筒井)そうですね。一般的にはやはりHEXソケットが有名ではありますが、私は、レンチがオススメですね。

通販部)ハゼットのレンチはファクトリーギアでも人気の商品ですね!

筒井)ギアフェスタでも販売させていただきましたね。
私自身、元々メカニックだったんですが、緩まなかったボルトやナットにはハゼットのレンチを使うと安心感が違いました。
毎日使うからこそ消耗の少ないものって大事だと改めて感じましたね。

通販部)実際にメカニックとして使用されていた方のおすすめとなると、説得力がありますね。これからHAZETを使ってみたいという方は、まずレンチから試してみるのも良さそうですね!

HAZETの隠れたオススメ工具はありますか?

通販部)筒井さんにとってはどれもオススメの工具だとは思いますが、まだあまり知られていない工具などありますか?

筒井)そうですね。ドライバーは意外と知られていないオススメ工具かもしれません。

通販部)これは意外ですね!読者の方も「HAZET=レンチやソケット」というイメージをお持ちの方が多いと思います。ドライバーの魅力を教えていただけますか?

筒井)ドライバーも製造に秘密がありまして、一体型製造で行っています。
通常は、ドライバーの軸のみを打ち込む製法が多かったりしますが、HAZETの場合は型に流し込む際に軸も一緒に入れていますので、強度が高いんです。
その為、通常のドライバーでも多少叩いても問題ない程の強度です。

通販部)完成した製品しか見る機会がないので、製造方法まで工夫されているとは知りませんでした。見た目では分からない部分にこそこだわりが詰まっているんですね。

筒井)軸の部分だけではなく、グリップ部分も人間工学に基づいた設計になっているので、長時間使用していても疲れにくくなっていますよ。

通販部)強度だけでなく、長時間使うことまで考えて設計されているというのは、毎日工具を使うプロにとっては大きなメリットですね!
これを機にドライバーを手に取っていただける方も多くなると嬉しいですね!

今後HAZETが目指していくべき事とは?

筒井)今後も歴史を守り続けていく事かと思います。
やっぱり工具の精度であるとか、それが信頼となり現在まで続いているので。
一方で、生産ラインには最新設備を導入しており、これからもより高い安全性と精度を追求していくと思います。

通販部)160年近い歴史を大切にしながらも、最新技術を取り入れて進化を続けているというのは、まさにHAZETらしさですね。これからどんな製品が登場するのか、ますます楽しみになりました。

筒井)新商品の情報については、まだお伝えできるものはありませんが、2028年には160周年を迎えます。その際には限定商品や記念企画なども予定されていますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。もちろん、それまでに発売される新商品についても、随時ご紹介していきます。

通販部)160周年という大きな節目に向けた企画も楽しみですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!


いかがでしたでしょうか。
カタログだけでは伝わらないHAZETのこだわりや開発への想い、そして筒井さんの工具に対する情熱を感じていただけたのではないでしょうか。
ドイツ工具フェアは2026年8月16日まで開催中!
HAZETの魅力を知った今だからこそ、ぜひこの機会にお気に入りの一本を見つけてみてください。

今後もメーカーだからこそ語れる”ここだけの話”をお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!

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