KTC スイベルラチェットはユーザーの使い勝手を突き詰めた最新型デザイン!

今回は大人気になってるKTCの新型ラチェットハンドルをご紹介します!

①KTCが作った「スイベルラチェット」って?

まずはスイベルラチェットハンドルについておさらいしておきましょう。

首振りタイプのラチェットハンドルの中で、アンビルの中心とハンドルの軸が常に一直線なのでどんな角度をつけても(例えばハンドルを垂直に上げても)安定してハンドルを振れるのが特長です。
ラチェットドライバーのようにも使えるのでネジ周りのスペースがない奥まった場所でも真っすぐ突っ込んで作業できます。

実はKTCが今回初めてスイベルラチェットハンドルを開発販売したというだけでもかなり衝撃的なのです!
すでに色んなメーカーがスイベルラチェットハンドルを販売している状況で、似たようなものを作っても売れる見込みが低くなるわけですが、そんな懸念を吹っ飛ばす機能が備わっているのです!

②他メーカーとどんな違いがあるのか?

『ヘッドのコンパクト化』

KTCがもっともこだわったとされるのがコンパクトなヘッドです。他メーカーのスイベルラチェットと比べると一目瞭然です。

スイベルラチェットの構造上、ヘッド部分を二股に分かれたハンドルの先端で挟んで固定しているのでどうしても横幅が広くなり、それが干渉して使いづらかったという経験がある方にとっては助かるヘッドのサイズ設定だと思います。

またヘッド部分はKTCのラチェットハンドルで使われてきた、装着するソケットを固定する「ユニオン機構」も採用しないことでヘッド部分の厚みも抑えています。

さらにラチェットのギア数が72歯で、これは他メーカーと同等のギア数ですがKTCの従来ラインナップが36歯しかなかったので、KTCユーザーはもちろん他メーカーや販売店でも相当な驚きがありました。

ヘッドのコンパクト化、多ギア化と同時に本体の強度を保つためにハンドルの太さを調整して製品化されており、KTCのスタンダードなラチェットハンドル「BR3E」と同等な強度を実現しているのも注目したいポイントです。

『グリップの形状』

一般的なスイベルヘッドハンドルは樹脂やラバーグリップが多いなか、あえてKTCスイベルラチェットは金属を採用されています。

その理由として、樹脂やラバーグリップは大きく力をかけたり長きに渡って使用されるとグリップそのものが抜けてしまったり、痛んでしまったりと対候性が劣ってしまうという理由から金属を採用されたそうです。

またドライバーのようにハンドルを立てて使用したときに、金属のグリップでは指が滑ってしまうことを考量して、指があたる場所にローレット加工が施されています。

通常のラチェットハンドルとは異なる動き方をするので、指運びがスムーズにできるようにシンプルな形状に設計されたとのことです。

『ヘッドの首振り加減が調整可能』

各工具メーカーから販売されているスイベルラチェットハンドルですが、ヘッドの首振りの硬さは異なります。
またずっと使用しているうちに消耗してきて、当初の硬さではなくなる場合があります。

そこでKTCスイベルラチェットは、ヘッド部分に調整用の六角ネジをつけており自分好みの硬さに調整ができるようにしてあります。
※他メーカー品にも六角ネジがついているものがありますが、調整ができるものは限られます。

新品状態は結構硬めに設定されてあり、これは大きいサイズのディープソケットを装着してもヘッドが倒れないようにするという意図がありますが、もう少し角度を微調整しやすくしたいときなどは六角ネジを回してみてください。

③3種類の全長について

現在KTCスイベルラチェットは全長180mm、300mmモデルとさらに120mmモデルが追加でラインナップされています。

180mmモデルはKTCのラチェットハンドル「BR3E」と同じ全長、300mmモデルはKTCスピンナハンドル「BS3E」と同じ全長に設定されています。

これはKTCのハンドル類に慣れ親しんだサイズにすることで、力のかけ方や距離感を掴みやすくする狙いがあるそうです。

また追加された120mmモデルは手のひらに収まる大きさで、余計な長さがないぶんダイレクトかつスピーディーな操作性が魅力です。

まとめ

・KTCスイベルラチェットは他メーカー品と比較してヘッド周りのコンパクトさ、グリップの持ちやすさや耐久性が特長になっています。
・首振り部分はネジで締めることで硬さを微調整できるようになっています。
・3種類の全長は日ごろからの使いやすさやが意識されていて扱いやすいです。

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